アーティスト・飯川雄大の作品集。和英併記(表紙2種)。
編集で参加。デザインは高見清史さん。
前半は飯川さんの作品シリーズ「デコレータークラブ」(擬態する蟹の名前に由来)を網羅し、彼自身のテキストや寄稿も加えて構成した作品集。後半は「せんだい・アート・ノード・プロジェクト」での実践録です。このプロジェクト(2020-2023)は、代表作のひとつ《ピンクの猫の小林さん》を過去最大サイズで初めて公共空間に出現させることを目指すものでした。残念ながら実現には至りませんでしたが、その記録・考察を通して、飯川さんの作品の可能性と、広くアートプロジェクトについて考えることを企図したものです。この点で、前半と後半は相互に関わり合い、未来へ進む内容になっています。さらに、両者をつなぐ位置に以下の寄稿も収録しています。
公共空間において彫刻はその存在を擬態できるか?
木村絵理子(キュレーター、弘前れんが倉庫美術館館長)
「カワイイ」怪獣の出現:《ピンクの猫の小林さん》と対面する
イ・アルム(美学研究者、YPC SPACE[ソウル]共同ディレクター)
想像力を通じて、風景を変容させる
五十嵐太郎(建築史・建築批評)
(全目次は上記リンク参照)